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今回は「まごころサポート成増・光が丘」
成田清司さんのインタビューです。
まごころサポートに出会い、大きな変化を遂げられた成田さん。
変化の過程を振り返っていただきました!

190916,17_アタリ_358成田 清司さん(なりた せいじ/38歳/名古屋市出身)
※2019年時点

夢も志もなかった僕が、"大きく変化した理由"

13年前、25歳のときに名古屋から上京してきました。「住む場所(寮)がある会社」という唯一の条件で職を探し、辿り着いたのが新聞販売店だったんです。当時は夢も志も持っておらず、7年間という月日がなんとなく過ぎていきました。
そんな僕でしたが、新聞販売店スタッフとして8年目を迎えた年にまごころサポートに出会います。所属している新聞販売店で、読者サービスの一環としてまごころサポートを開始することになったからです。
最初は、「へ〜、そんな取り組みを開始するんだ。」くらいにしか思っていませんでした。でも、少しずつまごころサポートに関わるようになり、そこから仕事に対しての取り組み方やマインドが劇的に「変化」していったんです。
地域やお客様と真剣に向き合うようになって、この活動が、地域の社会問題の解決に繋がっていると実感するようになりました。

おばあちゃんとカビだらけのお風呂

この6年間、地域のシニアが置かれている状況を目の当たりにしてきました。
一番印象に残っているのは、あるおばあちゃんからのお風呂掃除依頼です。自身で掃除することが出来ないためお願いしたいという内容だったのですが、下見にお伺いして絶句しました。壁も天井も浴室も、全てがカビで覆われていたんです。本当にここで生活しているのか?と疑うレベルでした。でもおばあちゃんは、毎日このカビだらけのお風呂に入っていたんです。
離れて暮らしている息子さんが時々顔を見せに来るそうなのですが、「お風呂が汚いから入りたくない。」と言われ、とても悲しい想いをしていることも教えてくださいました。

そんな時にまごころサポートのチラシをご覧になり、相談だけでも…とすがる思いで連絡してくださったんです。何とかしてあげたい!と思ったし、作業前におばあちゃんと、「絶対息子さんにお風呂に入ってもらおうね!」と約束を交わしました。
ここまで大掛かりな作業は滅多にないため、長時間の作業になったのですが…。カビだらけで真っ黒だった壁が、真っ白になるくらい頑張りました。綺麗になったお風呂を見て、おばあちゃんが涙を流して喜んでくださるんです。「これで息子もお風呂に入ってゆっくりしてくれる!」と言いながら、僕の手を握りニコニコしている姿を今も忘れることができません。

これはほんの一例で、多くのシニアが近くに頼れる人がいない孤独の中で生活していることを知りました。だからこそ、この地域の高齢化問題を、まごころサポートで解決していくという大きな志を持って取り組んでいます。

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定期的に開催しているウォーキング教室
地域の皆さんと記念撮影!

なぜ、8ヶ月で売上120万円を達成できたのか

まごころサポートでは、ご依頼いただいた方との丁寧な会話を大切にしています。いわゆる「おしゃべり」も仕事のうちだということです。僕は当時、新聞販売店の店長も兼任していたので、最初はこの点にとても違和感を感じていました。店長としてのミッションの一つに、「売上を作ること」が含まれていたからです。おしゃべりに時間を割くのではなく、作業を1件でも多くこなすことこそが重要だと考えていました。

しかし、まごころサポートでは「売上はありがとうを数値化したもの」と定義されています。地域やお客様との信頼関係なしに大きな収益は成り立たない、と。ここを理解せずに"作業"に集中した結果、売上が一気に下がったり、お客様からのクレームが多発したという事例もあるそうです。今は、お客様とのコミュニケーションがどれだけ大切かを心から理解しています。だからこそ、お客様に新しいサービスを提案する時も自信を持って行っていますし、抵抗もありません。

そんなことを意識しながら取り組んだ結果、8ヶ月で月売上120万円を達成しました。もちろん、ありがとうを数値化した結果だと思っています。

キラーコンテンツに成長した「まごころ健康教室」

月1のペースで「まごころ健康教室」を開催しています。参加者数は、約30〜60名で8割はリピーターさんです。参加費無料なので、健康教室で売上は立ちません。それでも継続開催する目的はとてもシンプルで、「地域の方にずっと健康でいてもらいたいから」です。

僕も含めた運営スタッフ全員が、お客様を「大切なお友達の一人」という気持ちで接しています。ちゃんと名前でお呼びしたり、「足の調子はどう?」とお声がけをしたり。小さなことですが、人間関係が希薄化している今、誰かに認知されているという実感は安心に繋がると思うんです。寂しい毎日を送っているシニアの方がいれば、僕たちを通じて地域と繋がっていただき、コミュニティーの範囲を広げるお手伝いをします。心の健康までサポート出来る存在になりたいと思っています。

売上は立たないと言いましたが、当社のブランディングには大きな影響を与えており「これからもずっと新聞を届けてね。」と新聞の購読契約率は向上しています。また、ハウスクリーニングやリフォームといった大きな仕事でも、他社と相見積もりすることなくお願いされるんです。
結果として、全体収益に大きな影響を与えていることが実感できています。

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※まごころ健康教室とは
認知症予防の研究に従事される今野 裕之ドクター監修のテキストや動画を使用したシニア向け教室です

 

刺激をくれる、全国の仲間たち

僕はお客様との繋がりはもちろんですが、志を同じくする"全国のまごころサポート仲間"との繋がりもとても大切にしています。ここ数年で、北海道から沖縄まで、活動エリアも業種も異なる仲間がたくさん出来ました。Facebookグループを通じてそういった仲間たちの状況が共有されるのは大きな刺激になっていて、当店の方向性やこれからのビジョンを考える上でも役立っています。

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田舎で一人暮らしをする母のために

地元では、美容師をしながら生活している母が一人暮らしをしています。その母が少し前に転倒して腰を骨折してしまいました。本来であれば長期入院する程の大きな怪我だったのですが、生活があるからと早々に退院して仕事に復帰したんです。僕は東京、兄弟も近くに住んでいるわけではないので、日々の生活は基本1人です。支える存在がいないんです。

母のように一人暮らしをしている高齢者が地元にはたくさんいます。昔は活気のあった地元商店街も、今では高齢者が目立ち、シャッターも目立っている状況です。この地域にまごころサポートがあれば…と帰省のたびに思っていたのですが、ついに先日、近所のおばちゃんに「あんたが何とかしなさい!」と喝を入れられました(笑)。

僕が自分自身の目標として決めていること、それは、出身地の愛知県でまごころサポートを開業することです。
1日でも早く、母の暮らす田舎でまごころサポートをスタート出来るように頑張ります!

成田さん1

 

2019.12.24
成田さん、インタビューのご協力ありがとうございました!!

 

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